アパートのカギの交換

まだ学生だった頃の話です。
私は、高田馬場近くのアパートに、住んでいました。
あの辺りは学生が多く、あまり泥棒に入られたような噂を聞くことは有りませんでした。
だからそのアパートについていたカギも、あまり立派なものではなくて、普通のドライバーでも開くようなものでしたが、そのアパートに住んで、3年間ほどは、全く被害もなかったのですが、4年目に初めて、学校に行っている間に、ドロボーに入られてしまったのです。
勿論、学生の部屋ですから、大したものはおいていませんので、被害もそんなに多くは有りませんでしたが、たまたま、その日に限って忘れてしまっていた、腕時計を盗まれてしまったのです。
学生の私にとっては、テレビの次に、高額なものでしたが、テレビは盗まれずに済んだのですが、その時計だけを盗まれてしまいました。
その時、色々と心あたりを探してミタノデスガ、私の部屋には、友人以外人が出入りしていませんので、やはり流しのドロボーだったようにしか思えませんでした。
しかし曲がりなりにも、ドロボーに入られましたので、大家さんと相談して、警察には被害届けを出して、そして、部屋のカギを交換することにしました。
その時、2度と同じことが起こっては嫌だったので、カギやさんに相談して、その当時としては、最新式のカギに付け替えてもらうことにしたのです。
そしてそのカギと交換が出来て、ようやく安心したのを今でも鮮明に覚えています。
やはり、絶対に破られないカギは有りませんが、ドロボーの心理として、カギを開けるまでに5分以上かかるカギは、ドロボーも手を付けない様で、その時に交換したカギは、それ以来、絶対に破られることは有りませんでした。
最近はまた、ドロボーの手口も巧妙になっているようで、指紋などを活用した色々なカギが考案されているようですが、ドロボーのいない世の中にすることが、何よりだと思います。
其の為にも、絶対に破られないカギを作ってもらいたいと、心から思います。